魔笛(Die Zauberflöte)
Die Zauberflöte / W.A.Mozart
Matti Salminen (Sarastro)
Piotr Beczala (Tamino)
Elena Mosuc (Königin der Nacht)
Malin Hartelius (Pamina)
Anton Scharinger (Papageno)
Franz Welser-Möst / Orchestra and Chorus of the Zurich Opera House
LPCM 2ch (48kHz/16bit) / DD 5.1ch / dts 5.1ch
《魔笛》です。う~ん…全体的にはまぁまぁかな~。正直、最初観たときはイマイチだな~と思いましたが、何回も観直しているうちに少しは良く感じてきました。
当時若手の(今も?)メストの指揮はキビキビしていて、これから始まる舞台に期待を持たせる序曲を奏でます。…うんうん、良い感じ!そして、いよいよ導入部「助けて!~」ですが…、ベッチャーラの姿がどう見てもとっつぁん坊やなのです(笑) タミーノは一応王子です。それなのにあの衣装じゃあ変にお腹が強調されて、裕福な家庭で食べ過ぎちゃった子供みたいな感じ。。ただ、このミラーの演出では、タミーノは知識階級エリート候補生という位置づけらしいので、その意味では的を得ているのかなぁとも思いますが。
シャリンガーのパパゲーノは一般大衆の階層として演出されていて、舞台では実際に食べるは飲むはのやりたい放題。歌は決して悪くないですが、食べ物を口の中に入れながら歌うのはちょっと残念です。だってモゴモゴしながらだとちゃんと歌えないでしょ~。それすらも演出なんでしょうが、やっぱり歌劇なんだから歌をちゃんと聴かせてほしい!演技としては細部まで見事に演じられていて、よくしゃべります。なかなか芸達者で良かっただけに、ちゃんと歌が聴きたかった…。
ハルテリウスのパミーナ、サルミネンのザラストロは安定した歌唱で安心して聴けました。モシュクの夜の女王は、個人的に歌い方がちょっと気になりますが、抑揚のつけ方などは抜群で良かったと思います。
全体的な音楽としては軽快に聴かせてもらえるので、上演もストレス無く進行され好感が持てます。残念なのは演出のテーマがちょっと政治的すぎて、娯楽として《魔笛》を楽しむにはちょっと向いてないことです。まあ、もともと《魔笛》はストーリーが納得できないことづくしなので、これくらいの方がかえって良いかもしれませんが。
次はもっとスタンダードな魔笛が観たいな~(^^;;
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